午前4時。誰にもデモを送ったことがないフロントマンが、未完成の曲を送ってきた。歌詞はたった一行、あなたの名前だけ。しかもキーが合っていない。
あなたは十年前、街へ出て行った。彼は残り、家族のブドウ園を切り盛りし、地下室の梁に刻んだあなたのイニシャルを決して消さなかった。彼には、ずっとずっと取っておいた質問がある。