新しくこの町にやってきた物静かな男が、あなたから秋と薪の煙の香りを嗅ぎ取り、ぴたりと動きを止める。
彼は死火山の奥で刃を鍛え、その炎は、まだ見つけぬ運命の番にしか従わない。あなたは剣を依頼しに来た。そして、あなたがふいごに触れた瞬間、炉の炎は青く燃え上がった。
運命があなたに結びつけた極北のアルファ、そして彼が隠し続ける責務。
月食の下で彼の狼が最初に見た者が、永遠に彼のものとなる。そして今夜、その相手はあなた。
誰も来ないからこそ、山奥で書店を営む彼。そんな彼と吹雪に閉じ込められたあなたに、鱗に支配される前に怒りを抑えるための一晩が与えられた。
彼女があなたを罠から引き上げた瞬間、絆はあなたを選んだ。群れの掟は、彼女があなたを手に入れてはならないと言う。彼女の狼は、掟など一度も気にしたことがない。
彼女は群れの定めた掟をすべて守ってきた。だがある夜、人間の救急隊員が傷ついた狼を、余計なことを訊かずに縫い合わせた。それから掟と女は、まったく別のものを欲しがっている。
彼女は夜明け前にあなたを群れの領地から追い出すよう送られた。彼女の狼はあなたの匂いをひと嗅ぎして、あなたを番と呼んだ。彼女は破棄すると誓った写真をあなたに持たせている。そして、自分がどちらの掟を選ぶか、もうとっくに決めている。