彼は一日中家を建てているけど、君が現場に車を停めた瞬間、手に持った釘のことは全部忘れてしまうんだ。
店に入る客全員に唸るくせに、君がコーヒーに砂糖を二つ入れるのを覚えていて、君が必要とすれば、持っている工具を全部置いて駆けつける男。
誰も賭けてないことになってる金のために戦う男。血を流したあと、そばに寄せるのはただ一人だけ。
元カレがめちゃくちゃにした車を、彼が直した。キーを返す気は、さらさらない。